Proco rat のポットを比較
ratのポット。ずっと気になってた部分。違いの分かりやすいDistortionのポットで片っ端から試したので所感を。
・ギャレットで売ってる16mmのやつ
自作ものは大体これ。至って普通。alphaやalpsの16mmにそっくり。
・alphaの24mm
いきなりめちゃめちゃ良い。ギャレットの16mmと比べてレンジが広くて立体的。粘りのある倍音も感じられ、歪みのGainポットは基本これだな。料理で言えばバター。
・東京コスモス 24mm
結構ハイ寄りでローが薄め。あんまり好きじゃないけどモコモコで抜けないペダルやクリーンブースターとかにはピンポイントで使える気もする。料理で言えばサラダ油を3滴ぐらい。
・PEC RV4 28.4mm
超かっこよくてゴツい、一番期待したPEC!
音はというと東京コスモスから倍音を削ぎ落としカラカラにした感じ。主観では最下位。アンプとかオーディオ用なんだな多分…料理で言えば油無し。
・CTS アルミシャフト 24mm
これもalphaと同じく音出した瞬間良い。alphaと比べるとスッキリとして乾いたバランス。全部CTSだと旨味が不足気味なのでalphaとの合わせ技が良さげ。料理で言えばオリーブオイル。
・CTS 1988年
これはめちゃ良い。alphaとCTSの良いとこどりで、さらに音の粒が複雑に混ざり合う感じがある。全部これにしたいけど個体差も経過年数差もあるのでそう簡単じゃないんだな。料理で言えばレストランの澄ましバター。
・CTS 1981年
ナイロンシャフトの81年製。ラージボックスratの年代ということで期待しつつハンダ&音出し。ローミッドの太さとカーブの不規則さがvintageペダル達とおんなじ。流石にちょっと使いにくいな。
・CTS 1960年
見た目ゴツし。重さずっしり、音もずっしり。81年よりさらにムチムチのローミッド、丸いハイ、不規則なカーブ。この古い二つは洗浄してみようかな。
動画はこちら。
オペアンプに近いぐらい変わるので、手持ちのペダルにもう一押しの調整を施せます。
次はFilterでミニポットや色々試そうかな。洗浄したら音どんぐらい変わるかとかも。
おわり。
LOLLAR P-90 Staple をテレのフロントで何とか使いたい - サドル編
引き続き、テレキャスのフロントp90かっこいいけどモーモー問題の解決についてです。
まずはサドル。
glendaleのチタンとブラスのサドルを5,6弦でお試し。
新品のglendaleより10年使い込んだjoe barden純正のサドル2種類の方が程よくほぐれた抜けのいい音がするという意外な結果に。新品で精度の高いglendaleの方がパキパキするのかなと思ってた。
そして同じ条件ならチタンの方がやはりスッキリする。でもブラスとチタンって音の重心の位置が違うだけで音の方向がかなり似てる。
鉄はジャキーーン
ブラスはジュリーーーン
チタンはジャラーーーン
アルミはシャリン
という印象。サステインも同時に表現しております。
サドルのみの比較動画はこちら。イモネジ、オクターブ調整ネジの材質は同じです。
サドルの材質によるキャラクターの違いは当然ある。が、実験していて驚いたのはイモネジ。
サドル部分を構成する以下の3つのパーツ。
・サドル
・イモネジ
・オクターブ調整ネジ
この中で最も音に影響するのはちっこいイモネジの先端形状という事実。
イモネジ先端の形状>>>>サドルの材質・形状>>オクターブ調整ネジ
って感じです。
早速ストラトでコーン型、オーバル型、窪み型を試した結果がこちら。
音の明瞭さはコーン型>>>オーバル型>>>>>>>窪み型
って感じです。生鳴りからしてかなり変わるので、あと一歩物足りないテレ、ストラトにお悩みの方は是非。ローコスト・ハイリターンです。
そしてこのMontreuxのイモネジは先端の形状も精巧でかなり良い。インチ規格、特にオーバル型はモノタロウにも無いのよ。
続きまして。
イモネジの素材違い比較です。先端形状は全てコーン型、素材はブラス、鉄、ステンレス。
やっぱブラスは肉厚。鉄は澄んでてステンレスはギラっとしてる。今回のフロントモーモー対策にはステンレスだな。
最後にオクターブ調整ネジをブラス、鉄、ステンレスで比較。変わるかな?
鉄とステンレスは殆ど変わらないけど、ブラスはやっぱ重心低くて丸みあるのね。
これも微調整に使えそう。
ぶっちゃけ色々試してるうちにどうでもよくなってきていますが、フロントモコモコに一番効果があるのは1、2弦以外のポールピースを下げることですね。
ボディにpu装着したままポールピースをハンマーでぶっ叩けばキャビティもポールピースの形に潰れるのでザグリ不要。あとは裏から指で押して高さを調節。荒業だけど効果抜群よ。
おしまい。
LOLLAR P-90 Staple をテレのフロントで何とか使いたい - ピックアップのリード線編
https://www.lollarguitars.com/lollar-p-90-pickups/staple-p-90-neck
このピックアップ、かっこいいんすよね。
これを黒いテレのフロントにぶち込めば初期のレスポールカスタムっぽくなるのではないかと画策して作られたのがこのギター。
このように大変かっこよく仕上がり、ネックの出来が良かったのか凄く気持ちよく鳴るんだけど、肝心のフロントの音がモーモーなのです。
ネックが太目でアルダーボディなのも手伝ってかなり強めのモーモー。出力-5%の特注LowWind仕様ってやつにしたんだけどね。限界までPUを下げ、巻き弦のポールピースをハンマーで叩いて低くしてもまだモーモー。
しかし安直にポットを1Mや500kにしてしまうとリアがキンキンになってしまう(ボリュームが500Kのトーンが300K)。そこでピックアップのリード線で何とかできないかと頑張ってみました。
p90としては至って普通の編みシールド線から、まずは余っていたWEの単線(22awg)に変更。ハイの出方は大変すばらしいものの、音が太いこととハイが出ることは別の話でありまして。モーモー対策には中低域をバッサリ痩せさせる必要があると学ぶ。
次に試したのはオヤイデの4N純銀撚り線(28awg)。導体が銀、線径が1/4以下、これならモーモーを解消できるのではと期待。
結果は↓の動画で。
まあまあ改善できたんじゃないかな?リスクはあるものの、ピックアップのリード線は結構影響が大きいのでフロントとリアの差を埋めるには良い方法かもしんない。
次は何書こうかな。おしまい。