お婿さんになる貴方へ

さて、本日すべてのなすべきことを終えたので全国のお婿さんのために備忘録を残します。

 
1.お婿さんとは
お婿さんとはお嫁さんの対になる言葉であります。一般的ではないため、みなさんよく分かっていないのかすぐ婿養子と言います。が、これは全く話が違います。
一般的な奥さんは夫側の両親の養子になってますか?なってないですよね?
※養子縁組については後述。
新しく作る戸籍の筆頭者が夫か妻か、どちらの姓を名乗るか。それだけの話です。戸籍筆頭者であるメリットについて調べてないけど意識して生きてる人いるのでしょうか。
この婿という言葉の認識不足が様々な軋轢の根幹です。婿殿はまず、自分の両親に婿という意味を穏便に理解してもらう丁寧な努力が必要になります。
両親の常識レベルに反比例して難易度が上がるでしょう。
 
2.気になる相続
誤解されやすいのですが、姓が変わっても遺産相続権はそのままです。
ちなみに養子縁組をして養子となった場合、両家の遺産相続権を得ることになります。
 
3.姓が変わることと通名
名前が変わることによる精神的なストレスですが、もちろんあります。多分旧姓のかっこよさに比例します。自分で思ってるよりもずっと「姓」は自分を支配していると実感します。
が、いざ変わってみるともう本当に何の実感もありません。会社でも旧姓のまま、友達から呼ばれる名前も旧姓のまま、ホテルやレストランの予約だって旧姓のままで大丈夫。
免許証や保険証などの公的機関の書類上でだけ新たな姓となります。
 
4.周囲への連絡
両親、兄弟、仲のいい友達、上司や同僚、の順番がおすすめです。繋がりの薄い知り合いや同僚程度なら姓が変わることなんて言う必要なし。ワイドショーのネタをわざわざ提供することはないのです。
両親や兄弟に伝える時はなかなか重苦しい気持ちになりますが、軽めの友達なんかは深く考えずに「新しい苗字かっこいいじゃん!」とか言ってくれます。他人事だからこそ飛び出す軽い言葉ですが、ここは安易に甘えておくと気が楽になります。
また、尊敬する親友の一人は
「君ならできる。きっとうまくいくよ。」
と勇気づけてくれました。ほんまですよ。法整備の遅れた日本において、誰にでもできる選択じゃないのです。お婿さん問題で悩んでる時点で少なからず人としてレベルアップしているはずです。自信持ってください。
 
5.大事なのは周囲
自分の周囲の人間レベルをシビアに測定してみましょう。
話を真剣に聞いてくれて、理解してくれて、汲み取ってくれるような、そんな良識ある方々となら必ずうまく行きます。
芸能レポーターや保健室のおばちゃんみたいな人ばかりなら、婿は無理です。諦めましょう。
 
次回は各種手続き編。
つづく。