ECLIPSE TD-M1
言わずと知れたタイムドメインの名機。友達に譲ってもらってからずっと使ってます。タイムドメインとはなんぞやというと、一般的なスピーカーが原音の周波数特性を忠実に再生することを突き詰めるのに対して、音が耳に届くまでの時間軸に重きを置いた音作り理論です。否定的な人も肯定的な人もいます。そんなことはどうでもよくて、これめちゃめちゃ良いです。
何をもって良いかといえば、まず音の生々しさ。実在感っていうんでしょうか。ライブ音源を聴くと拍手が客席のどの辺りから巻き起こり、消えていくのかまで分かります。街並みの音が流れると窓が空いてるか確認しちゃいます。スピーカーが消え、録音した空間ごと再生されているような感覚です。まさに再生。
さらに素晴らしいのはボリュームの効き具合。不思議な感覚なんだけど、音量を上げても煩くないです。一方音量を下げると、本当に音量だけそのまま下がります。ニアフィールドリスニングがメインとなる日本の住宅事情において、これはめちゃ嬉しいアドバンテージです。
そして最大の長所はその手っ取り早さと機能性。USBでPCと繋ぐだけでシステム完成。bluetoothでワイヤレス再生もできるし、スマホと繋げば充電もできちゃう。丸いのでヘッドホンスタンドにもなります。完璧や🧐
今挙げた感動ポイントを改めて振り返ると、一体型の恩恵をフルに活かして開発されているように感じます。ウリのNOSDACを筆頭に、スピーカーの特性に合わせて最適にチューニングされた完成された音。メーカーの明確なビジョンが伝わるのは一体型ならではだなと思います。ケーブルで数珠繋ぎにするようなロスも無いし。
気になる点といえば、若干のローの弱さ。正しく出てはいるけど迫力を生み出す類のものではないです。なんとかしなきゃ🧟♂️💸
まずはスタンド&セッティング。経験則として、量感が増すのは物理的なアプローチのみ。全く水平じゃないマイテーブルに適したスタンドといえばアレしかねえ🤤
うほ🤤
さらに背面のバスレフと窓の距離は研究の結果約25cm。せっかくなのでスピーカーと耳が一直線になるように方向も調整、ドキドキの音出し…
ーーーーーッッッ！！！
スタンドって凄いのね…ベースのうねり、タム、バスドラのエネルギーたるや。他の帯域にマスクすることなく明瞭なまま、むしろよりクリアに感じる。ただ、ゴムのスパイク受けは無いほうが随分良いです。ローも出るし音が前に出る感じ。テーブルが木だからかな。
というわけで低音増強、大満足であっさり終了。こっから先はバランスを崩さずに音質追求である。
続いてUSBケーブル。わたしUSBケーブル研究家でもありまして。それは今度書きますが、要点は4つ。
①電線を分離またはカット
②端子部分を制振
③できるだけ短く
④お安く
行き着いたのが上記を満たすコレ。
mogami2893電線カット
最高です。上から下まで気持ちよく全てが聴こえます。電線分離を徹底するとボワ付きが無くなるので音が細く聞こえがちなんだけど、モガミ特有の濃いローミッドがちょうど良く補ってます。また、同じく出品中のスペーサーとセットで使うと真価を発揮します。ロスが無くなった分若干エネルギーが増す感じ。
いやー値段じゃないね。世の純正ケーブルは全てモガミかベルデンにしていただきたい。ちなみにこちらで買えます。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/rhjgh429?n=100&sid=rhjgh429&b=1&s1=new&o1=d&mode=1
最後に電源。20V、3.6Aのスイッチング式のACアダプターが付属しますが、マニュアルではコレ以外は使わないでねとのこと。しかしスイッチングといえばノイズまみれの汚物。汚物は消毒だよ🤤
相変わらずHPが胡散臭いけど、良い。音が静かになった。ノイズ由来のハイ上がり傾向が消毒された感じ。相対的に重心が下がって聴こえます。電源周りって大事なのね。
スタンド、USBケーブル、電源と急所だけ攻めましたが、どれもムフッとなるレベルでの音質向上。満足。
かといってスッピン状態がダメかといったら全くそんな事はなく、BT接続でも良い音します。むしろどうやっても変な音出ません。弄る度に、名機ってのは懐深いんだなーと関心しきりです。
なんか良いスピーカー欲しいんだよなーでもよく分かんねーなーというような方はこれ買えば終了しますよ。しかし最近じゃこんな安いのか…
